【現役薬大生が語る】薬学部が大変と言われる理由、薬学部に潜む闇とは

はじめに

薬学部に入学したい、入学が決定した!というう希望いっぱいの方に向けに、現役薬学生があなたちを絶望させようという意図で今回書きました。

薬学部は想像より大変ですが、慣れると楽です。

 

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君たちは「こころの冷たい薬剤師」になる

ある教授に言われた一言です。笑

私たちが特別やる気ないとか、暗い顔してるとかではなく、薬剤師は冷たい顔をしているんだそうです。

病院で冷たそうな人を見たら薬剤師だった、という事が多々あるとか。笑

 

実は、入学時は「そんなバカな」と思っていましたが、今では共感できます。

薬剤師は患者と相対するというよりは、データと相対するのです。

それ故に、病院においては冷たそうな顔をしているように見えてしまうんでしょうね。

 

6年間という長さ

はっきり言って長いです。総合大学に入学した場合、他学部の友人が就活真っ最中のあたりになって、やっと半分終わったというところです。

6年間になって勉強に余裕ができたと思ったら大間違い!

しっかり勉強漬けですので注意してください。

私学であれば年間200万円掛かります。

6年間で1200万円です。

もしあなたが私学に入学が決まっていて、親に学費を出してもらうという身分なのであれば、今一度親に感謝してください。

 

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驚異の留年率

なんだかんだ、一緒に入学した人の30%〜40%の人は留年か国家試験に落ちます。

特に2→3の進級の際に、落第者が増大します。

私の周りには音信不通になった人がいますので、あなたはそうならないようにしっかり勉強してください。

 

国家試験においては、基本的に国立より私大の方が合格率が高いです。

その理由は、私大は合格率を宣伝文句にしているために高い数値を出そうとしています。

それ故に、医療系全般に言える事ですが、国家試験に受かる見込みのない学生は留年させ、受けさせないようにする手法を取っている大学が多いです。

特に新設大学においては顕著です。

 

薬剤師国家試験合格率研究所

私立大学(一部の国公立大学)では、薬ゼミなどの予備校講師を呼んでの授業があるため、有利です。また、新設大学では、低学年次から国家試験予備校化しており、合格率を上げています。これはちょっと問題があるのではないかと個人的には思います。
さらに、新設の私立大学では、卒業研究すらない大学もあります。もちろん星薬科でも、成績下位の数十名は卒業研究できませんが…
薬学部を目指す高校生は、学校選びには、普通の国家試験合格率を参考にするのではなく、留年率等も含めた、真の薬剤師国家試験合格率を参考にしてください。

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このデータでは、留年や国家試験落第を経験しないでストレートに卒業する割合を表したデータですが、最下位の横浜薬科大は1割を切っています。

年度に差はありますが、9割の学生がなんらかの理由で留年しているのです。

これぞ、闇。

 

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テスト期間は鬱期間

薬学部のテスト勉強はおよそ1ヶ月前から始まります。1ヶ月は最低ラインです。これ以降にやると、何か落とします。

勉強苦手なのに…と思った方、安心して下さい!

薬学部特有のシステムだと思いますが、多くの大学で「再試験・追試験制度」があります。

1教科2〜4000円で買えます!

お金を払えば再チャレンジ可能です。よかったね!

ちなみに私の友達は2万円いきました。

 

理系として入学したと思いますが、中身は文系の方が楽なんじゃないかと思うほどの覚える事が多いです。

計算が恋しくなるほど、暗記暗記暗記です。

記憶力がとぼしい、覚えられないという方は苦労することになりますよ…。

 

バイトは可能なのか

バイトは可能です!

ただ、週2くらいが限界だと思って下さい。

実習期間と重なるともっと行けません。

週3からを要求される飲食店などは、結構敬遠されがちですが、もしあなたが深夜でも入れるのであれば、居酒屋などオススメです。

バイトするとなるとタイムスケジューリングするのがとても大変で、たまの休みにバイトを入れざるを得なくなります。

興味があるならですが、株やFX、広告収入業に手を出してみたらどうですか?

 

すごいね!と言われる

頭いいんだね!とか、すごいね!とか、飽きるくらい言われます。

最初は嬉しいですが、だんだん謙虚に振る舞うのも面倒になってきます。

学部生の中では下の方だよ、とか言い訳したりしますが、それを言うのもいちいち面倒くさくなります。

 

慣れって怖いです…。

 

それ故に、頭の良さを鼻にかけている、と言われることがあるかもしれません…。

先に言っておきますが、そうでもないよ、と100回以上言うことになると思いますよ。

 

学校生活はそこそこ楽しい

しっかり友達を作って、恋人も作れれば楽しい学校生活が待っています。

帰りにカラオケ行ったり、デートしたり…。

友達作れないと地獄です。

入学したら死に物狂いで隣の人に話しかけてください。

友達の少なさは留年にも直結します。

友達が少ないと過去問が回って来ないのです。

特にサークルに入っている友達を作りましょう。

 

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免許があれば勝ち組

薬剤師国家試験に合格すれば、薬剤師免許を貰えます。

ウェルシアでパートで時給2500円で募集を掛けられている高待遇免許です。

2500円×8時間×5日×4=40万円(月収)

いくらか税金で引かれることになるとは思いますが、バイトであっても平均年収を超えます。

 

かといって、年収1000万円に届くかと言うと、そういうわけではありません。

平均年収は600〜800万円だそうです。

医師のような高収入とまではいきませんが、潰しがききます。超安定である代わりに、少し年収が低いです。

 

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まとめ

ここまで色々と書いてきましたが、薬剤師は生涯勉強する気概でいなければやっていけません。勉強が好きとか嫌いとか関係ないです。歯を磨くのと同じ、習慣になります。

辛いことも多いかもしれませんが、必ず楽しいこともあります!

充実したキャンパスライフになる事を祈っています。