成績をぐんぐん伸ばしてくれる塾の選び方【後編】
「成績をぐんぐん伸ばしてくれる塾の選び方【前編】」のつづきです。
後編からは、より具体的な選び方について書いていきます。
集団授業か個別授業か
集団授業とは今までの塾の形態の通りです。講師1人に対して生徒が複数いる形態のことですね。
集団授業のメリット
・周りが勉強しているので、自分も勉強する
・進みが早い(ある意味デメリットでもある)
・競争する仲間ができる
特に1つ目と3つ目は集団授業にしかないメリットだと思います。競争は人を成長させ、更なる成績UPの道が拓けます。仲間内で点数を競い合うというのは、一見ギスギスしているようにも見えますが、意外とそうではありません。教えたり教えあったり、良い影響が生まれます。
しかし、集団授業の難点は1度授業を休むと他と大分離されてしまいます。塾によっては振替制度などありますが、塾のスケジュールに左右される部分は大きいです。
集団という中で、付いていけない子は「落ちこぼれ」となってしまいます。競争の残酷さがどうしても残ってしまいます。
個別授業とは、その名の通り講師1人に対して1〜3人教える形態になります。講師はしっかりと子どもの苦手や得意を把握して、子供のペースで成績を伸ばしていこう、というのが売りですね。
個別授業のメリット
・自分のペースで勉強を進められる
・スケジューリングしやすい
・先生を選ぶことができる
個別授業の最大のポイントは自分のペースで進められることです。集団授業は良い意味でも悪い意味でも周りと合わせる必要があります。出来る子はどんどん先に行った方がいいし、出来ない子は基本に立ち返ってしっかりと学ばせる。これは最大のメリットです。
また、振替制度が充実しています。個別教室は先生が多いので、自分が指定した日に大体授業が受けられます。
個別授業では合わない先生は変更できます。人が人に教える以上「合う合わない」が存在します。「この先生は面白いし教えるのが上手い!」と感じた生徒は、それがモチベーションになってぐんぐん伸びます。簡単に先生を切り替えられるのは個別ならではですね。
自分のペースで進められるということは、逆に言うと、ペースが遅いと本当に進みません。競争も無いので焦りもありません。「自分で進めていこう!」という意志がないと、なかなか劇的な成績UPは望めないと思います。
オススメするのは集団
個人的にはですが、集団授業をオススメします。私の経験した教室のみかもしれませんが、個別教室には「出来ない子」が多いです。集団授業で落ちこぼれてしまった子が個別授業に訪ねてくるのはよくある事ですね。
「競争」が合わないので個別に来た子は成績が伸びていきます。そういった子は個別授業に合った子です。
しかし、「競争」から逃げ出した子は個別授業を受けても伸びない子が多いです。
個別講師の観点からですが、1対2の授業で2人の科目が違うことがザラにあります。右は数学左は英語…です。これが1対3になっていくと更に処理するのが大変になっていきます。左の子に教えてる間は右の子は教えられません。丁寧に教えたいのは山々ですが、丁寧に教えれば教えるだけ反対の子に教えることはできません。そんなジレンマを秘めています。
1つのことに集中できる集団講師の方が、授業の質は高いんじゃないかと思います。
つまるところ、結局は合う合わないです。個別だから伸びる子もいます。
親は勉強してるの?
世の中に、塾に通わせれば成績が勝手に上がるだろうと思っている親が多いこと多いこと…。
勝手に成績は上がりません!
子どもにやる気を出させるのも塾講師の仕事と言っちゃえばオシマイですが…
「勉強をするためにお前来たんじゃねえの?」って多くの塾講師は思ってます。
子どもには「本を読みなさい」「勉強しなさい」「スマホいじり過ぎ」「テレビ見過ぎ」と叱っている親御さんにお聞きしますが、
あなたはどうなんですか?
親の背中を見て育つのが子どもです。親が「勉強しろ!」なんて言いながら、テレビを見て笑っている。それを見た子どもがどう思うか、想像してみてください。
「育つ」の原点は「真似する」にあります。箸の使い方、トイレの仕方、お皿の洗い方…全て原点は真似する事から始まります。
子どもは親を見ていますよ。
勉強にも向き不向きがあります。スポーツが得意な子にはスポーツを伸ばした方が良いですし、芸術気質な子はその分野を伸ばした方が良いです。
とりあえず「勉強しろ!」というのは、子どもが何が得意で、何が不得意なのか分からないから出る言葉ではないでしょうか。
勉強にだって種類があります。国数英理社。理科は化学、生物、物理に分かれ、化学は有機化学、無機化学、理論化学に分かれます。一括りになどできません。
子どもとちゃんとコミュニケーション取っていますか?
親の心子知らず。逆もまた然り。
汐見先生の素敵な子育て「子どものコミュニケーション力の基本は共感です」
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